この不安感とか心配、恐怖感などネガティブな感情がもたらすのは、落ち着きや冷静さを崩壊させます。
パニックの前兆は、心理的、身体的な理解があればすぐにつかめると思います。心は身体に簡単に反映されます。
たとえば自分に都合の悪いことや、指摘されて痛いポイントなどを突かれると表情に現れます。その時点の心境なり、心の容器が小さくなっていると、さらに大きな反作用があります。
通常、自分の呼吸に対して関心を持っている人は少ないですから、呼吸が心身に及ぼしている影響を確認できる人はきわめて少ないのです。
心の動きが変化することで、呼吸のリズムや自律神経のバランスも変容します。
たとえば、驚いてゾクッとするような体感を持つ場合、思いのほか肉体的な衝撃が加えられています。すると、その回復を図るために、呼吸はリズムまで変えて、元に戻るように働きかけているのです。
あるいは、何らかの緊張で心臓が「ドキドキ」するような場合も、普通でいられなくなりますね。その緩衝ができないと、とんでもない行動を起こすことがあります。意識が飛んでしまうとか、頭が真っ白になったとかで、何をやったのか憶えていないといった結果を招くことがあります。
どうしてこんなことが起こるのかというと、心の状態がそうさせているのは誰でも理解できると思います。問題は、心の状態、心境をどう把握すればいいのか、ということです。
私たちの感覚でいえば、心は常に変容していて、その器が伸び縮みしています。たとえるならば、風船のようなものでしょうか。
もし風船を押さえ込んでしまえば、圧迫されて破裂してしまいます。これが異常な緊張感とか恐怖感を持った状態だと言えるでしょう。だとしたら、元の状態に戻せばいいわけですね。
その人にとって、最も自然な状態の心の大きさがありますが、それを維持している人というのはこれまた少ない。そもそも、自分の安定的な心の状態を把握することに対して、ふだんから注意されていないのが現実です。
今回のような、パンデミック(世界的大流行)寸前の報道がなされても、事実は事実として受け止め、その上での自己管理があれば、それほど冷静さを失うことにはならないでしょう。
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