しかしながら、昨今の情勢を観察しておりますと、どうも人を扇動するようなメディアの報道が目立ちます。新型インフルエンザ、北朝鮮などの脅威、経済・金融不安と、枚挙にいとまがありません。
このような時代にあって、情報に翻弄されすぎる危険性を感じている人がどれだけいるでしょうか?特にこれからは、冷静であること、落ち着きを維持できることの価値が高まってきます。
たとえば、新型インフルエンザが、流行・蔓延している現状らしいですが、大切なのは過度の緊張や不安を心に蓄積しないことです。そういう心の癖、傾向がある人は、焦るスイッチが入りやすいですね。
用心するなとか、不注意でいいなどと言っているのではありません。健康に対する自信を持つことの方が、よほど大事なことです。
日頃から病気などしないから、病気になどなるわけがない、という過信ではありません。健康の自信はどこから生まれるのかと言えば、自分の体のことを観察するだけのゆとりがある、ということです。
自分の心身のバランスを観察できるということは、観察基準なり、指針を持ち合わせているということです。その基準はどこにあるのかといえば、自己の内側、内部ですね。他人(特に医者)に言われて大丈夫だ、などという感覚では、おぼつかない。
そして、ふつうは誰でも、ある程度それを分かっているのですけれども、なかなか確信として理解できないでいるのが現実なんです。不確かな部分がありますが、それこそが不安や恐怖感が付け入るスキになります。
一つの基準として、憶えておいていただきたいのは、呼吸の乱れは心身のバランスが崩れているというサインです。心身のバランスが崩れる、ということが病気だということではありません。情報を受け取る側の姿勢として、それを受け取った時に不安や恐怖で身がすくんだり、身動きができなくなるという事態も含んだ、心身の形態を指しています。
ただ、それが原因で心の停滞が生まれ、肉体にも影響を及ぼしているのは間違いありません。病気の因というのは、ほんとに気づきにくいのです。
たとえば、今度のインフルエンザ騒動を見ていて、何を感じるかというと、「おおげさな!」ということです。もちろん、なめているわけではありませんが、あまりにも対策がお粗末であり、もうどうしようもない、という臭い演技にも似た扇動パターンを持っています。私は、きわめて冷めた見方をしています。
人によっては強烈な恐怖感から、病気になったような錯覚を起こす人もいます。疲労やストレスが溜まっている場合、心は逃げ腰になりがちです。そういう人は潜在的に病気になりたい意識がムクムク湧いてきたりします。そういうところに、病魔は忍び寄るわけです。
どうしてパニックを引き起こしたいと感じられるような、報道姿勢なのでしょう?なぜ、人々の心を安定させる対策が練られないのでしょうか。このようなことをすでに3,40年やりつづけているわけです。
でも、かなりの人々は見破りかけていますね。テレビや新聞、悪質な情報を流すウェブサイトなど、あまり見ないという人が増えてきました。落ち着きを取り戻す人が増えてきた何よりの証です。
焦らない心を涵養することは、自分にとって正しい判断をする最も効果がある方法です。そのために、呼吸の動きを見つめていただきたく思います。そして、呼吸を楽しむくらいまで達することができれば、健康は自分の内側から生まれるものだと自覚できるはずです。
【新型インフルエンザの最新記事】



